【簡単に言えばこういうこと!】東京医科歯科大学の「髪の毛が薄くなる仕組みを解明」

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男なら2月5日(2016年)の東京医科歯科大学が発表した「歳を取ると薄毛になる仕組みを解明」というニュースを見て少しニヤリとしたんじゃないでしょうか?

正直、僕はホッとした気持ちで、心の底から「これからも研究、頑張ってくれよな!」と思いました。

ワンクリックで研究費に募金できるならやっていたでしょうね。笑

でも、このニュースを聞くだけじゃ、

  • 「凄い事を解明したんだね~」
  • 「ハゲが完全に治るんだな。(関心)」
  • 「ニュースで取り上げられるくらい信ぴょう性あるんだ~」

なんて思えるだけで、具体的な仕組みや薄毛治療への期待度は素人にはサッパリですよね。

だって、会見では専門用語ばっかりでしたし…

そこで、管理人が人肌脱いで、中学生でもわかるくらい簡単に東京医科歯科大学の薄毛ニュースがどれだけ凄い発見なのか説明したいと思います。

昔から薄毛について、けっこー調べていた方なので自信あり。

それでは中卒までの学歴保持者はご覧あれ~。

そもそも、なぜここまでニュースで取り上げられるのか?

数年前から「薄毛はほぼ100%の確率で治る」と言われていますが、なぜ、ここへきて「薄毛になる仕組みを解明」したニュースが取り上げられるのか?

少し疑問に思う人もいるでしょう。

結論から言うと「数年前の薄毛がほぼ100%治る理論の”?部分”を解明したから」なんですが、どこがどう凄いのか具体的に紹介します。

AGA理論は男性ホルモンがキーマン!

まず、数年前から言われている「薄毛はほぼ100%の確率で治るという理論」はAGA(男性型脱毛症)という仕組みから成り立っています。

AGAとは日本語で言うと男性型脱毛症。

つまり、歳を取っていくと男が薄毛になっていく現象のことです。

このAGAは男性ホルモンのテストステロンが薄毛になる原因と突き止めた理論です。

髪の毛は血液から栄養素をもらって育っている

人間の髪の毛は成長するために、血液から栄養分をもらいます。

血液中には男性ホルモンも含まれていて、髪の栄養素と一緒に毛根付近まで送り届けられる仕組みになっています。

毛根と血液

男性ホルモンと言っても種類がたくさんあります。

  • テストステロン
  • デヒドロエピアンドロステロン
  • アンドロステロン
  • アンドロステンジオン
  • 卵胞刺激ホルモン

などなど。

これらをを総称して男性ホルモンやアンドロゲンと言います。

害のない男性ホルモン(テストステロン)が悪者に豹変

通常であれば、男性ホルモンが血液に乗って髪の毛まで運ばれても何の問題もありません。

しかし、老化とともにテストステロンという男性ホルモンの番格的な存在は、5αリダクターゼと言う酵素にそそのかされるようになります。

※5αリダクターゼは体内にいる酵素の1つで、老化によってどんどん増えていきます。

リダクターゼとテストステロン

番格ともあろうテストステロンは5αリダクターゼに騙されしまい、ジヒドロテストステロン(DHT)へと豹変してしまいます。

このジヒドロテストステロン(DHT)が脱毛因子と呼ばれ、薄毛を進行させて犯人です。

テストステロンがdhtに変化

テストステロンをそそのかした5αリダクターゼが計画犯で、ジヒドロテストステロン(DHT)が実行犯といった感じですね。

スター・ウォーズでいうアナキンスカイウォーカーがダースベーダーになる流れに非常に似ていますね。

(スター・ウォーズを知っている人なら伝わるはず。笑)

これがAGAという理論による薄毛の仕組みで、ジヒドロテストステロン(DHT)をやっつけるのがAGA治療になります。

これをもっと深く掘っていったのが、今回、東京医科歯科大学が発表した「薄毛の仕組みを解明」ということになります。

東京医科歯科大学が解明した部分

ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが薄毛の原因なのはわかったけど、「それがどういうカラクリで抜け毛や薄毛を進行させているのか?」が今まではハッキリと解明されていませんでした。

東京医科歯科大学が解明した部分

こんな感じの状態ですね。

つまり、今回のニュースはこの「?」の部分を解明したから、TVに取り上げられるほどのビックニュースになったわけです。

そして、この部分のカラクリがわかる事で、「AGA治療に変わる新たな薄毛治療方法が開発できる」という期待が高まっているわけです。

今までのAGA治療はEDや精力減退といった副作用リスクがありましたからね。

それでは、東京医科歯科大学が暴いたカラクリを詳しく説明しましょう。

っと、その前にちょっとだけ髪の毛が育つ仕組み、抜ける仕組みを簡単に紹介します。

髪の毛が育つ仕組みと抜ける仕組み

上記でも説明しましたが、髪の毛は血液から栄養をもらって、それを糧に成長しています。

しかし、栄養をもらっていればずっと成長し続けるわけではありません。

髪の毛に1本1本にも人生みたいなものがあって、生まれて、成長して、死んでいくというサイクルがあります。

ヘアサイクル(髪の毛の一生)

髪の毛の一生は5つのステップに別れていて、これをヘアサイクルなんて言います。

ヘアサイクル

1.発毛
髪の毛が生まれる瞬間。
2.成長期
髪の毛がグングン成長する期間。
3.後退期
髪の毛の成長が止まって老化していく期間。
4.休止期
完全に髪の毛の成長が終わり、死ぬ(抜ける)のを待つのみの期間。
5.抜け毛
新しい髪の毛が生まれて死んだ毛を外へ押し出す瞬間。

このループがずっと続く限り、薄毛になることはありません。

ヘアサイクルの周期が早くなると抜け毛が多くなったり、薄毛が進行していきます。

それでは、髪の毛の毛根付近をズームして成長する仕組みを見ていきましょう。

毛根周辺の仕組み(ズーム版)

髪の毛の毛根部分をズームするとこんな感じ。

毛根ズーム

毛根の中身はこんな感じに名前が付いていて、役割が別れています。

毛母細胞の細胞分裂

毛母細胞と呼ばれる細胞が細胞分裂をすることで、髪の毛はぐんぐん成長する仕組みになっています。

そして、成長に欠かせない栄養を血液から吸い上げる部分が毛乳頭。

つまり、毛母細胞の一生こそが、髪の毛の一生になっているんです。

ヘアサイクル=毛母細胞が細胞分裂できる期間ってことですね。

ちなみに、AGAの理論では毛乳頭が栄養と一緒にジヒドロテストステロン(DHT)も吸い上げて、毛母細胞に与えるから、毛母細胞がお腹を壊してしまい、細胞分裂ができなくなるほどダメージを受けてしまうんです。

「よって、髪の毛が抜けてしまう」という流れになります。

長くなりましたが、やっと本題の東京医科歯科大学の理論についての紹介です。

ここまで読んでくれた人は、髪の毛の仕組みについて把握できていると思うので、簡単に理解できると思います。

東京医科歯科大学の薄毛理論

東京医科歯科大学がスポットを当てて研究した部分が毛包幹細胞という毛根付近にある細胞です。

この毛包幹細胞を密着取材していると「あることがわかった」ていう感じです。

幹細胞

幹細胞というのは、細胞の先祖みたいな感じで、何にでも変化できる細胞です。

人間の臓器、筋肉、神経も言ってしまえば、すべて幹細胞が変化することで出来上がっていると思ってください。

毛包という髪の毛が育つ家の中にいる幹細胞ということで毛包幹細胞です。

毛包幹細胞が毛母細胞に細胞を提供している

「細胞」という文字がたくさん出て、ややこしいですが、上記で紹介した内容をちゃんと理解していると、このタイトルだけで「ハッ!」と気づくと思います。

そうです。

髪の毛の成長そのものである「毛母細胞」に細胞を提供しているのは毛包幹細胞なんです。

幹細胞が細胞を提供

つまり、毛母細胞の細胞分裂(髪の毛の成長)には毛包幹細胞のおすそ分けが絶対に必要になんです。

老化とともに毛包幹細胞がバグる

東京医科歯科大学は毛包幹細胞の一生を密着取材することにより、老化とともに毛包幹細胞がバグることを突き止めました。

毛包幹細胞が細胞分裂していると、活きの良い細胞を提供できるけど、老化してしまうと細胞分裂ができなくなるんです。

細胞提供-腐っている

老化してヨボヨボになった毛包幹細胞は、毎度のように毛母細胞に細胞を渡すけど、腐ってしまっていて、そんなものを受け取っても毛母細胞は使いみちがありません。

よって、毛母細胞は血液からの栄養分はもらっているけど、栄養を与える細胞を持っていないので細胞分裂ができず、髪の毛を成長させることができなくなるんです。

毛周期ごとに毛包幹細胞が分裂して自己複製すると同時に毛になる細胞を供給しますが、その際に生じたDNAの傷を修復するための反応が加齢に伴って遷延する細胞が現れます。

引用:「歳をとると毛が薄くなる仕組みを解明」【西村栄美 教授】 | プレスリリース | 国立大学法人 東京医科歯科大学

というのは簡単にいえばこんな感じです。

さらに老化すると毛包幹細胞が”表皮の角化細胞へ”変わる

東京医科歯科大学は毛包幹細胞の老化がどんどん進むと、最後は表皮の角化細胞へ変わることも突き止めました。

表皮の角化細胞は簡単に言うと皮膚の角質みたいなものです。

頭皮でいうとろのフケです。

毛包幹細胞の老化の過程は以下。

  1. 毛包が縮こまっていく。
  2. 毛包がどんどん細くなっていく。(ミニチュア化)
  3. 皮膚の角質になる(表皮の角化細胞へ)
  4. 剥がれ落ちていく(フケ)

毛包が細くなっていく

毛包が縮こまり細くなるということは、生えてくる髪の毛も細くなるということ。

つまり、「若い時に比べて髪の毛が細くなった・・・」というのは毛包幹細胞が老化して毛包が細くなっているからなんです。

だから、髪が細くなるのは薄毛のサインと思っていいでしょう。

毛包幹細胞の若さを維持しているのはコラーゲン

今回のニュースの1番の目玉がこのコラーゲン。

東京医科歯科大学は「XVII型コラーゲン(17型コラーゲン)」と言っていましたね。

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毛包幹細胞の維持において重要な分子であるXVII型コラーゲンが分解され、これによって毛包幹細胞が幹細胞性を失って表皮角化細胞へと分化するよう運命づけられることをマウスで見出し、ヒトの頭皮の毛包においても同様の現象を確認しました(図3)。

引用:「歳をとると毛が薄くなる仕組みを解明」【西村栄美 教授】 | プレスリリース | 国立大学法人 東京医科歯科大学

このXVII型コラーゲンが毛包幹細胞の若さを保つためのに重要な栄養素ということ。

XVII型コラーゲン

逆に言えば、このコラーゲンが無くなるから毛包幹細胞は老化していくんです。

さらに、毛包幹細胞にXVII型コラーゲンが無くなるのを阻止すると、毛包幹細の老化を防ぐというのも実験結果でわかっているんです。

つまり、XVII型コラーゲンを補給してやれば毛包幹細胞は老化せずに、ずっと活きの良い細胞を毛母細胞へ提供できるわけです。

こういった仕組みと新たしい発見から、ニュースで大きく取り上げられているんです。

確かに「薄毛・ハゲがこの世から無くなる!」可能性を秘めているわけですからね。

治療薬は5年~10年後

今回の東京医科歯科大学の会見だと、この発見を治療薬として活用するのは「5~10後を目標に」と言っていましたね。

確かに、この発見が治療薬として世に出れば、老化による薄毛やハゲは確実に減るでしょう。

東京医科歯科大学の会見

完成した時には会見にいた男性がフサフサで登場するかもしれませんね。

そのために、会見に抜擢されたのかも。

彼についてはネットで「動機がわかりやすいw」など、かなり擦られているので、当サイトではこのくらいにしておきましょう。(笑)

でも、この理屈では「完全にツルッパゲ状態からの改善は不可能なのでは!?」と思います。

だって、毛包幹細胞が表皮の角化細胞になる前に、コラーゲンを維持しないと意味がないわけですから。

やはり、ツルッパゲがフサフサは難しいのかなと。。。

頼むから後10年、俺の毛包幹細胞たち頑張ってくれよ~!!!!

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