身に覚えがない発疹は帯状疱疹を疑え!医者から学んだその見分け方!

帯状疱疹

「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」名前くらい聞いたことがある病気だと思います。

自分とは少し遠い存在のように思える病気って感じがして、そこまで警戒していない人も多いかと。

でも、実際は一生のうち6~7人に1人が発症する病気なんです。しかも、発症率は50歳を境に跳ね上がるというデータが発表されています。

最近では、ストレスや疲労が引き金となって20歳~30歳の人が発症することも珍しくないんです。

「適切な治療をすれば治る病気だし、ビビるほどではない!」っていうのが僕の考えだったんですが、実は、治療が遅れたり、放置していたりすると、かなりやっかい。

神経障害や神経麻痺といった後遺症が残りるリスクがある病気なんです。

しかも、このリスクを考えると、疱疹が現れて3日以内に治療開始することが重要。

3日という、なんとも短い猶予期間…

さらに、過労&疲労、ストレスをアクセサリーにしている30歳以降の男は帯状疱疹の格好の餌食。

該当する♂は重症化しないためにも、「帯状疱疹の見分け方」を学んで、3日以内に病院を受診できる知識を脳に焼き付けておきましょう。

まず、帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは

得体のしれない病気について、ダラダラと読んでも頭に入ってことないと思うので、帯状疱疹について簡単にどんな病気なのか知っておきましょう。

また、「身に覚えがない発疹NOW」っていう人は自分の症状と照らし合わせながら、読んでみてください。

帯状疱疹の症状について

帯状疱疹は皮膚に帯状の赤み、水ぶくれ、ブツブツなどが現れる病気です。

そして、上記の症状が身体の片側だけ(身体の半分だけ)に現れるのが特徴。

帯状疱疹-身体半分・発疹-

帯状疱疹の帯状の赤み-モザイク 帯状疱疹のぶつぶつ-モザイク 帯状疱疹の水ぶくれ-モザイク
帯状の赤み ぶつぶつ 水ぶくれ

ちょっとグロいのでモザイクかけています。
※クリックするとモザイクなしで見れます。

帯状疱疹の症状の進行具合

帯状疱疹になったからといって、すべての症状が同時に現れるわけではありません。

一般的に皮膚の痒み・痛みから始まり発疹や水ぶくれなどに至ります。

  1. 皮膚の痒み
  2. 皮膚にピリピリ、ヒリヒリした痛み
  3. 皮膚に帯状の赤みやブツブツ
  4. 皮膚に水ぶくれ

痒みから始まり、数日すると痛みへシフトしていくのが一般的です。そして、その後に皮膚に目に見えて症状が現れます。

痛みのピークは皮膚に症状が現れてから1周間前後だと言われています。

皮膚の痒みやヒリヒリとした痛みだけでは、帯状疱疹なのかわかりにくいです。

しかし、その後に上記画像のような帯状の赤みやブツブツが現れると帯状疱疹の確率が高くなります。

見極めポイントは帯状の赤みが身体の片側だけに現れているっていう点。

※片側だけじゃないパターンも少数ですがあるようです。

帯状疱疹の原因は水痘ウイルス

帯状疱疹が発症する原因は水痘(すいとう)ウイルスです。

水疱瘡(みずぼうそう)と全く同じウイルスで、このウイルスが原因で帯状疱疹は発症します。

子供の頃にかかった水疱瘡の水痘ウイルスが再び活動を始めることで帯状疱疹が発症してしまうんです。

一度、水痘ウイルスにかかると、人間の身体はそのウイルスに対しての免疫ができます。

しかし、それで水痘ウイルスは死滅するわけじゃなく、神経の根本にある神経節(背骨や酸素神経)に追いやられ身を潜めることになるんです。

だから、健康な状態でも水痘ウイルスは常に潜んでいるんです。

それが免疫力低下などを理由に、水痘ウイルスが再活性化してしまいます。

根本まで追いやられていたウイルスは、神経を伝って皮膚まで移動し、帯状疱疹を発症させるんです。

発症するきっかけは免疫力低下

水痘ウイルスが再活動するのは免疫力低下がきっかけです。

現代医学では明確に判明はしていませんが、帯状疱疹の発症者データから見ても、免疫力低下が最有力説だと言われています。(ほぼ確定です。)

免疫力を低下させる理由は大きく3つ。

  • 過労
  • ストレス
  • 加齢(老化)

よって、この3つは帯状疱疹にかかりやすい条件と言われています。

また、癌や糖尿病といった疾患は免疫力を低下させるので、帯状疱疹がかかりやすく、ステロイドなどの免疫制御薬を使用してる人も帯状疱疹リスクが高くなるので覚えておきましょう。

全ては疲労からくる免疫力低下が主な原因になります。

  • 過労による疲労困憊
  • ストレスによる疲労蓄積
  • 加齢による疲労回復の遅れ

まさに30歳以降の男♂にピッタリの条件なんです。

帯状疱疹の発症は50歳がターニングポイント

一般的に帯状疱疹の発症は夏から秋にかけて増加すると言われています。

男女関係に差はありません。

そして、発症として一番注意したいのが年齢(年代)です。

帯状疱疹の年代別発症率

引用:帯状疱疹とは?|帯状疱疹

年齢が上がるにつれて、抵抗力が低下することもあり、帯状疱疹の発症する割合が高くなっています。

一番の上げ幅が50歳です

老化による免疫力低下が表面化するのもこの歳ぐらい。

サラリーマン・ビジネスマンにとって、仕事における責任や悩みなどのストレスも40・50代がピークになりがちです。

40代50代の仕事上ストレス

引用:第37回アンケート集計結果「「仕事におけるストレス」について」|エン ミドルの転職

50歳は帯状疱疹が発症しやすい3つの条件が重なりあう年齢・年代と言ってもいいでしょう。

子供の頃に水疱瘡にかかっていなければ帯状疱疹は発症しないのか?

幼き頃に発症した水疱瘡のウイルスが帯状疱疹の原因。

それなら、幼き頃に水疱瘡にかかっていなければ、帯状疱疹が発症することはないのか?

かなりレアですが、子供の頃に水疱瘡になっていなくても帯状疱疹が発症する可能性はあるみたいです。

しかし、”ほぼ発症しない”ものと思っていいでしょう。

とはいっても、子供の頃に自分が水疱瘡になったか?明確にわかる人は少ないと思います。

なので、ほとんどの人は帯状疱疹にかかる可能性があると考えていた方がいいでしょう。

また、不顕性感染というケースもあります。

不顕性感染とは

細菌やウイルスなど病原体の感染を受けたにもかかわらず,感染症状を発症していない状態をいう。

引用:不顕性感染|日本救急医学会・医学用語解説集

この場合だと、水痘ウイルスは身体の中に潜んでいる恐れがあるので、帯状疱疹が発症する条件は見てしています。

また、子供の頃に水疱瘡になったことがないと、大人になって水疱瘡になるリスクがあります。

大人になってからの水疱瘡は合併症のリスクが高くなり重症化しやすく、子供の頃のように軽度で済むことが少ないです。

命に関わる合併症もあるので、帯状疱疹よりもリスキーだと思ってください。

帯状疱疹の見分け方

帯状疱疹は適切な治療を受ければ数週間で治ります。

しかし、放置したり、治療開始が遅れてしまうと後遺症が残ったり、重症化する恐れがあるやっかいな病気です。

重症化や後遺症などを考えると、3日以内に治療開始が医師推奨と言われています。

ということで、早めに発症に気づき、3日以内に治療が開始できるように帯状疱疹の見分け方を知っておきましょう。

帯状疱疹の症状は腹と胸に表れやすい

基本的に帯状疱疹は初期段階だと見分けがつきません。

だから、皮膚に症状が現れてからが大きな判断基準になります。

帯状疱疹ができやすい部分は大きく5つ。

  • 腹や胸
  • ひたい(顔面)
  • 足・腕
  • 背中

基本的に身体のどこでもできる可能性はあります。

中でも帯状疱疹ができやすいのが腹周り、胸周り。帯状疱疹の60%は腹・胸周りだと言われています。

続いて多いのが、ひたいなどの顔面付近になります。
次いで、足や腕などになります。

特徴としては、上記5つの1ヶ所だけに発疹が現れ、片側半分にその発疹が偏っています。

帯状疱疹の症状は”痛みを伴う痒み”

帯状疱疹とよく勘違いするのが、汗疹(あせも)、かぶれ、虫刺されなどです。

しかし、帯状疱疹の場合は神経がウイルスによって攻撃されているので、痛みを伴った痒みが生じるので、ここが汗疹や虫刺されとを見分けるポイント。

  • 服と擦れただけで痛い。
  • 痛みで夜も眠れない。
  • 針で刺されたような痛み。
  • ズーンと皮膚の奥の方から重たい痛み。
  • チクチクやピリピリとした痛み

などが帯状疱疹の特徴的な痛みになります。

間違えやすい汗疹、かぶれ、虫刺されなどは表面的な痒さや痛みで、皮膚の奥底まで痛みはほとんどありません。

「奥の方から痛みがある」というのは神経痛の特徴です。

人によっては「電気が走るような痛み」を感じる場合もあり、これも神経痛による特徴なので帯状疱疹の可能性が高いと言われています。

帯状疱疹は日に日に皮膚症状が悪化していく

汗疹や虫刺されなどは1日2日経過すると、皮膚の症状はだんだんと和らいでいきます。

しかし、帯状疱疹になると痛みや痒みの後に、赤みが強くなったり、広がっていったり、どんどん悪化していきます。

その次のステージに進行するとブツブツができ、最後には水ぶくれができるようになります。

帯状疱疹の症状進行具合-モザイク

少し黒いのでモザイクかけています。※クリックするとモザイク無しで表示されます。

後期の画像のように水ぶくれができる頃には、すでに猶予期間の3日は経過している恐れがあるので後遺症として神経痛が残る可能性が高くなります。

問答無用で「今すぐ病院へGO」です。

帯状疱疹発症後の3日間が猶予期間と言われている理由

帯状疱疹は治療しなくても約2周間~20日間で自然に治っていきます。

それなのに、「3日間以内に適切な治療」と言われているのは、治った後も続く神経痛などの後遺症として残る可能性があるからです。

重症化や後遺症を防ぐために3日以内治療が推奨されているんです。

また、どこの部位に帯状疱疹が発症するかによって、後遺症のリスクも変わってきます。

例えば、肩に帯状疱疹ができ、適切な治療を行わないと、治った後に腕が上がらないといった後遺症が残る場合もあります。

お尻付近だと排尿障害、顔付近だと顔面神経麻痺や耳が聞こえないといった症状や後遺症が残る場合があるんです。

帯状疱疹の治療について

帯状疱疹は早めの治療開始が後の後遺症リスクや重症化を防ぐことになります。

とにかく、早めに見極めて、病院や医師の指示にしたがって治療を開始していきましょう。

帯状疱疹の専門は皮膚科

帯状疱疹は皮膚科が専門になります。

おそらく、ほとんどの人が皮膚に症状が現れるので皮膚科を受診すると思いますが、症状としては発熱や頭痛もあるので内科を受診する人も多いようです。

まずは、発熱や頭痛の場合でも皮膚に何らかの変化がないのかチェックしておきましょう。

また、腰に帯状疱疹ができた人は神経痛が原因で整骨院などを受診することも多いようなので要注意が必要です。

帯状疱疹は痛みを伴った場所・部位に発疹がでてくるので、その発疹が判断でき次第に皮膚科を受信しましょう。

3日以内の治療が功を奏する理由

「帯状疱疹は3日以内!」と言うのにもちゃんと理由があります。

それではその理由を説明しましょう。

帯状疱疹の治療には抗ウイルス薬を用いることになります。

しかし、この治療薬はウイルスの増殖を抑える働きがあっても、増殖したウイルスを死滅させる働きはありません。

3日以上経過すると、帯状疱疹の原因である水痘ウイルスは増殖しきっている状態の可能性が高いんです。

となると、治療薬を使う意味がなくなります。

水痘ウイルスが増殖しきる前に治療薬を飲みだすのが重要なんです。

皮膚の発疹症状からみて、帯状疱疹の疑いがあるのであれば、緊急外来に行っても良いクラスです。

そのくらい早く治療薬を服用して、ウイルスが死滅するまで飲み続けることが帯状疱疹の的確な治療方法なんです。

猶予期間の3日間を超え、増殖しきった状態で治療開始した場合は、消炎鎮痛剤や抗てんかん薬、オピオイド(麻薬系の神経薬)なども使う場合もあります。

そのくらい帯状疱疹の治療は早さが重要なんです。

「一度、帯状疱疹にかかると二度とかからない」は嘘

一昔前は、「一度、帯状疱疹になると、もう二度とかからない。」と言われていましたが、これは間違いです。

一度、帯状疱疹にかかった人でも、再度かかる場合もあります。

帯状疱疹の治療薬とは言っても、ウイルスを完全に死滅することはできません。治った後も神経の根本部分にはまだ残っています。

要は、子供の頃に水疱瘡にり治っても水痘ウイルスが残っているのと同じ状況です。

だから、再発する可能性は十分ありえるんです。

しかし、帯状疱疹にかかるとウイルスに対しての免疫ができるので、発症することは極めて低くなります。

とは言っても、高齢者や免疫力を抑える薬を服用していると、再発する可能性は十分ありえるので覚えておきましょう。

帯状疱疹は人に感染するので注意!

帯状疱疹は感染することがあるので注意。

お風呂などで感染ることはありませんが、帯状疱疹の発疹部分を触ると感染することがあります。

また、使用したタオルなどにはウイルスが付着している恐れがあるので、これも感染する原因になります。

とにかく、帯状疱疹の患部には触れないようにしましょう。

帯状疱疹まとめ

ハードな仕事によってストレス・疲労を溜め込んでいる男は帯状疱疹が発症しやすい条件を満たしていると言ってもいいでしょう。

「仕事だから」と言って、疲労解消を怠ると返って帯状疱疹のように長引く病気にかかってしまう可能性があることをお忘れなく。

特に免疫力が低下し始める40代・50代のビジネスマンは要注意です。

「免疫力を高めろ!」とまでは言いませんが、疲れを溜めて免疫力低下を誘発させることは回避するように心がけましょう。

とは言っても、どれだけ帯状疱疹に気をつけていてもなる時はなります。

そういう病気ですから!

だからこそ、早めに見極めて病院を受診することに重きを置いておきましょう。

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